心録スタジオ
2025.11.20伝統文化

途絶えかけた舞に、通いはじめた話

※ これはサンプル記事です。本文・写真を実際の撮影記録に差し替えてください。

担い手が三人になった郷土芸能を、一年かけて記録することにした。初日は、撮らなかった。

集落に着いたのは朝早くだった。案内してくれた方に連れられて公民館に入ると、舞の稽古がはじまるところだった。カメラを出そうとして、やめた。まず、座って見せてもらうことにした。(以下サンプル本文)

映像の仕事をしていると、つい「良い画(え)」を先に探してしまう。けれど地域を記録する仕事では、順番が逆なのだと思う。何を撮るかより前に、なぜここに通うのか、誰の何を残したいのか——それが定まらないと、カメラはただの機械になってしまう。

カメラを構える前にすべきことがある。その当たり前を、あらためて教わった一日だった。

撮らない、という選択

初日に撮らなかったのには理由がある。信頼が、映像より先にあるからだ。何度も足を運び、名前を覚えてもらい、稽古のあとに一緒にお茶を飲む。そうやって少しずつ、カメラがそこに在ることが自然になっていく。(サンプル本文)

サンプル写真
稽古のあとの公民館にて(※サンプル画像・差し替え用)

一年という時間をかけるのは、効率だけを考えれば割に合わないかもしれない。それでも、その土地に暮らし、腰を据えて通うからこそ撮れる表情がある。数を撮ることより、ひとつを深く見つめること。心録がやりたいのは、そういう記録だ。(サンプル本文)

次に訪ねるのは、来月の祭りの日。今度はカメラを持っていく。

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